老師 会館受講生にうら若き女子大生二人入校・・・一挙に華やぐ!

[古典文法古文・文学史] [ビジネス慣習話法文章] [大学教授]

2014年11月13日 10時50分

11/11日星期二 
 このところ触れていなかった会館受講生に、11月から新人が二人入校してきた!
 来年から高松穴吹の語学学校留学が決まっている、当初からの18歳の男の子に加え、師範大学・科技大學の女子大生(4年生)二人である。

 師範大の学生は来年北京で大学院が決まっており、科技大の子は就職が決まっているといっていた。4年生になると授業が週一と激減するので、来年7月卒業までの間更に日本語に磨きをかけたい、というのが目的のようである。

 両学生とも杭州で開催された大學日本語スピーチコンテストで、1位と3位受賞という極め付きの優秀さで特に前者の学生は、最難関と言われる「日語専門八級試験」を目指し、古典文法・古文・文学史に就いて指導を願うときた・・

 高校時代に一応習ったのだろうが須らく忘却の彼方であり、お引取りを願うべく理由も含めて申し渡したら、涙目で指導最懇願されたので,つい絆されて引き受ける破目に相成った次第。

 後者の学生は日系企業に於けるビジネス作法・慣習や文章の留意点等に就きだから、実業の世界に40年もいた爺にとっては容易い事と安請け合いしたが、いざ教えてみるとこれとてなかなか・・・

 何れにしても開店休業状態から一挙に商売繁盛!南昌で虜になった感ある”白酒”に現を抜かしてる暇はなし、捩り鉢巻で大奮闘?苦闘?悶絶?南昌の地で遭えなく討ち死にか?

 処で大学に招かれての講演会も5日と7日の財経大學が終わりほっとしたのも束の間、12日 旅遊商貿大學70人・13日農業総合大学100名のイベントが控えており、師範大学も調整中だったが今週末土曜日に決定、此方も一挙に火が点いたが如し様相で天手古舞い・・・

 後2校から要請あり”日中友好”草の根活動もどうやら佳境に入りつつあり嬉しい悲鳴!

 まあ今日に至る71年間好き放題の人生を許されてきたのだから、最後に少しでも人様の為になって死ねれば本望と、老骨に鞭を入れ頑張る所存であります。






老師 80名の学生を前に大熱弁!日中友好草の根活動極めて快調なり!

[ライオン橋] [戦後日本の歩み] [日本料理]

2014年11月13日 12時11分

11/13日 星期四
 昨日は旅遊商貿大學の講演日、館長のご案内でタクシーを飛ばし勇躍同大キャンパスに赴く、チェコプラハのライオン橋を髣髴させる威風堂々たる門構え、此方の大學は先ず半端なく広大なキャンパスと威圧感ある表門が一大特徴なり!

 約束の時間より一時ほど早く着いたので構内見学も兼ね散策したが目的地が判らない。

 通りがりの学生に聞きながら広すぎる学内を迷いに々やっと目指す校舎に辿り着く。

 担任教授も心配して彼方此方手分けして我々を探していたらしくお互い巡り会えて大笑い・・・

 当大學の視聴覚教室設備は素晴らしい!PDFも入っておりUSBfileの映像が、いとも簡単何の苦労も無くOHPに映し出された。

 開演15分前なのに学生が続々詰め掛ける、総勢70名と訊いていたが満席で座れない人もでる始末、固定椅子なんで已む無く二人掛けして貰ってどうにか納まった(80名?)

 講演内容は前大学と同様・・私の71年の人生を振返る事で、”戦後我国がゼロからのスタートを余儀なくされ然し今日世界に類を見ない高度経済成長を遂げ、平和的民主国家へ大舵を切った直近70年”を時代的背景や其の因って来る要因を掻い摘んで説明する事で”日本の歩み”をご理解願うという寸法。

 日本語の儘為らぬ学生もいるので、同席教授3名の内一人に逐一通訳を頼み、講演内容を確認しながら喋ったので今回は安心して更に熱を込めてお話できた(講演時間2時間)

 質疑応答で予定時間をオーバー約束の2時間半を過ぎたので、日本の歌指導を割愛したいと申し出たが延長を許すので遣れとのお達し・・小学唱歌”故郷”をまじめに教える。

 若人の音感は素晴らしい!歌唱能力に秀でた学生数人にも手伝って貰い。一小節ずつ教えたらものの見事に二回目でマスター!全員大合唱でめでたく終焉を迎える(3時間)

 学生一人ひとりと握手して別れを惜しむも担当教授の”先生はお疲れだから”の一喝でやっと解放された。

 その後南昌には希な”鉄板炉辺焼き”とかいうわけの判らない日本料理店にお招きを受けた、”白酒”を所望したかったが気が弱いので言い出せず、用意された”清酒”を頂戴し二合ほど美味しく飲んだ。

 炉辺に非ず”鉄板焼き”料理の魚貝・肉・野菜etcをしこたま食し大満足で店を出た。

 ご丁寧に会館までご送迎頂く・・夜10時を廻っていたが気分は爽快!今夜も”日中友好”で一日が終わる。




  老師 遥か遠く中国南昌の地にて”故郷”大合唱! 学生と心一つになった思い・・・

[文部省唱歌・故郷] [大合唱] [心一つになる]

2014年11月14日 08時10分

11/13日 星期四

 本日も江西農業大学南昌商学院の講演日、実力者E教授の肝いりで学生主催の特別講演と相成った。

 会館に約束通り定刻にお迎え車参上!4年生と3年生の女学生のお出迎えとは恐れ入った。
 一時間前に同校に到着表門の構えは前2校に比し、若干控えめなるもキャンパスの雰囲気は、緑の木々や芝生が美しくいい感じ・・・案内を受けた校舎も清掃が行き届きこ綺麗で経営センスを感じた。

 視聴覚教室も設備的に申し分なく、準備万端後は学生の入場を待つばかり・・・100名と伺ったが80名ばかりか?女学生の司会で紹介を頂き講演を始める。
 前大學で3回も話した内容にて淀み無く進行、日本語に馴染めてない2年生も20名ぐらいいたので”私の人生を振返る”というテーマに就き、退職後の第二の人生・学生時代・社会人時代と順序を変えて話す・・・

 何故なら映像に纏めてあるのは”第二の人生”しかないからである。

 学生時代に就いては、53年前の高校時代の写真が10枚ほど手元にあったので、OHPに大写ししたら凛々しい若武者の在りし姿に、会場騒然狙い通り大いに盛り上がってくれた。

 講演を1時間半で切り上げ質疑応答に入る、恥ずかしいのか挙手しないので、教壇から勝手に指名したら喋る々 又もや約束の時間オーバー・・・

 司会の女学生に”日本の歌・文部省唱歌・故郷”を止め様と言ったら、次の授業がある学生は退席させても、是非教えてくださいと懇願された。

 前大学同様一小節ずつ私に続いて歌って貰う、若人の音感は素晴らしい直ぐ覚えて一番二番全員で大合唱!全員の気持ちが一つになった思いがして、爺の胸に込上げるものあり・・・

 最後に中国学生にエールを送る!中国の輝かしい未来は君達の双肩に掛かる、大いに学び国際人として立派に羽ばたいてほしいと・・・

 いきなり同席してたE教授が俺にも喋らせろとばかり教壇に躍り上がる、今日の講演は素晴らしい!是非帰国前に再度話をしてほしいと持ち上げられ、恐縮の至り・・・

 教授から記念の品物まで贈られて、残念ながら重要会議あり同席できぬが学生達と席を用意してあるので、咽喉を潤して食事でもと粋な心配り、勿論お受けして会場にご案内いただいた。

 女子大生との食事会は楽しいの一語!よく食べよく駄弁る屈託の無い笑顔は例え無く可愛い!爺は勿論虜になった”白酒”ふざけだした女学生が”白酒”を飲んでみたいと言い出した。

 流石に爺も駄目だししたが、聞かないので少し舐めさせたら案の定咽返る!楽しい一時は短いものである。

 送迎の公用車が7時に迎えに来た、会館までご一緒させろという女学生を振り切って、帰路の人となる。

 今日も”日中友好・草の根活動”に全力投球した満足感充足感に浸りながら、長い一日を終えた。




老師 5回目の大學講演も恙無く終了・・今夜も”白酒”が旨い!

[学生自主運営] [内憂外患] [正しい歴史認識]

2014年11月16日 06時03分

11/15日星期六

 本日も江西師範大学の講演日!流石に一週間に3回の講演はきつい!朝の寝起きも爽快とは行かぬ!

 昨日金曜日朝・昼・夜と三本立興行に相成った、会館学生の日本語指導もあってもうへとへと・・・

 それでも気を取り直して八一公園の「日語角」へ本日も参上!其処には可愛い学生達が大勢待っていた。

 前にも書いたが腰に傷を持つ私にとって、立ちっぱなしの2時間半は地獄の責め苦、這う々の体で公園を抜け出し女学生達と食事にでかける。

 他の先生たちは昼から飲み会とかではしゃいでいる、私は2:30からの講演があるので残念だが失礼せざるを得ず後ろ髪を惹かれる思い・・・

 講演をぜひ聴きたいという他校の学生4人とタクシーに乗る、前席に私後ろに4人と明らかに定員オーバーなるも、何でもありの中国では問題の外なんだそうだ。

 まだ日程は決まってないが次回講演予定の科技大学前を通り、目的地師範大学キャンパス前に着く 吃驚仰天度肝を抜かれる壮大な佇まい・・3万人全寮制大學だから小さな街に匹敵するのだろう!

 今日は学生主催の特別講演何でもQQとか言う媒体を通して、聴講生を募っただけだそうである、100人は集まると豪語していたが、50人ぐらいしか集まらなかった。

 今回は3〜4年生中心なので話す内容も理解度が高いのを見込み、今まで余り触れなかった日本の高度成長期に中国は如何なる状況下にあったか?に就いて語る。

 1949年建国後の内憂外患つまり大躍進運動の破綻・文化大革命・天安門事件・民族問題・抗日デモ・貧富の差拡大・高齢化社会・公害問題・食の安全・言論問題etc

 外患に就いては朝鮮戦争・対印度交戦・対ソ連交戦・越南戦争・現在の対越・対日・対比領土紛争も含め解説、

 日本が戦後平和的民主国家へ成長発展してきた過程に、中国が停滞せざるを得なかった因って来る要因を歴史として説明したら、さもあり何んと頷いてくれた。

 日本の学生がそうであるように、此方の学生も自国の忌まわしい現代史に就いては、教えられていないし学べてないのだろう!正しい歴史認識は両国相互理解の大前提である筈なのだが・・・

 ともあれ質疑応答も無難にこなし、又々文部省唱歌”故郷”の歌詞指導により大合唱も滞りなく、盛会のうちに終焉を迎えた。

 今日も全力投球!達成感!に自己満足しさあ酒を飲むぞと世話役の女子大生7人を引き連れて、学内だが立派な中華レストランへ勇躍乗り込む。

 乾杯は勿論”白酒”学生はビール少々腹いっぱい詰め込みしこたま飲んで274元邦貨換算五千円也、今日は学生主催なので当然爺の奢り・・質素な彼女達にとって盆と正月が一緒に来た見たいとはしゃいでいた。

 飽食に慣れた日本の学生だとこんなに喜ばないだろうに・・この程度で大喜びされて爺の胸に熱いものが込上げてきた。

 帰りタクシーで女学生を送り、会館に千鳥足で到着したら電話あり、何と異国の地で酒に酔った年寄は危ないから心配してたが無事着いたかの確認コール!其の優しい心配りに又々爺は涙する思い・・・

 都合5回の大学講演なんて来南前には全く想定していなかった、意外な展開に信じられない思いだが乗りかかった船・・残る予定校2大學も何とか頑張ってやり遂げよう!

 てな訳で今宵も”日中友好”草の根活動恙無く終了す・・・




  老師 江西師範大学講演紹介記事が学内新聞に掲載さる!

「4万人全寮制大學」「学内新聞」「中国語紹介記事」

2014年11月18日 20時56分

 私の土曜日の講演が、4万人大學の学内新聞記事として掲載されます。
勿論掲載記事は中国語なので、下記の文章は翻訳して貰ったものです。
 学生がどのように受け止めているかよく判ると思いました。 

 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

 11月15日の午後、外国語学院は南昌市と姉妹都市関係にある日本高松市が共同で建てた中日友好会館の村杉喬先生を招いて、教学楼で「私の人生を振り返る――日本は何故世界で類なき戦後経済の急成長を成し遂げたか」というテーマに就いて講演を行った。

 国際教育学院と外国語学院の日本語専門学生が先生と日本語で交流したり、自分の日本についてのイメージを振り返ったりしながら、明るい雰囲気の中でこの講演に大勢の学生が参加した。
今次講演の村杉先生が所属している中日友好会館は、南昌市と友好関係にある日本の高松市とが20余年前設立して、中日両国間の民間友好親善交流を促すことを目的・使命としている施設である。
 この内14年余毎年3か月ごとに、日本からボランティアの日本語講師を、一人ずつ派遣してくれている。
 先生たちは日本語の基礎教育を指導したり、高校で友好交流講座を持ったり、八一公園日本語コーナーで大学生と語り合ったりといろんなことをして、両国間の友好促進に大きな力を発揮してくれている。

 今度来校した村杉先生は日本の横浜市の人だが出身は高松市であり同市が故郷である。今年の9月30日日本を旅立ち、南昌に至って友好親善大使的活動を目的として活躍されている。先生は友好会館の施設を十分生かして、南昌市の中高学生にフリーで日本語を教えられているだけではなく、さらに南昌にある大学や学院でも講演をなさり、中国の若者が日本・日本人・日本文化を知り理解を深めることが出来るよう頑張っておられるそうだ。

 講演の中、村杉先生は両親とも生粋の日本人でありながら、大韓民国の首都ソウルで生まれた日韓併合時の時代背景を紹介してださり、自分は幼くて記憶に無いが戦争に対するイメージを話してくださった。
 そして、我が国の周恩来総理が話した「日本軍隊は憎いが、日本人民は憎くない」という名言を思い出し、我が国の戦後賠償権の放棄へ真の感謝を表された。また日本軍が我国に侵略した際中国人民にもたらした苦難に対して、心からの同情とお詫びも表された。

 それから、先生は日本経済急発展の要因を客観的に分析し、朝鮮戦争特儒、平和憲法と非軍事化政策、日本人の勤勉さ高い技術水準と戦後賠償の放棄といった四つの観点から纏められた。
中日関係の新たな始まりから両国の諸々の事情を歴史的時代背景も含めてご説明され、日本が戦後高度経済成長を果たし、今日のような平和的民主国家へと大舵を切った「直近70年の日本の歩み」に就いて判り易く解説してくださった。

 最後に、先生は自分の退職後の海外旅行経験や、異文化体験として歩んで来た道筋を写真で流してくださりながら、豊かになった日本社会を紹介してくださった。そして、「今中国のGDPは日本を抜いて、世界二位に急成長!これから中国はますます発展していくだろう。皆さんの国も近い将来豊かで世界をリードしていく国に間違いなくなるだろう!頑張ってください!」と励ましてくださった。最後に講演は皆で日本の歌「故郷」を大合唱し美しい明るい歌声の内に終わりを迎えた。
          
               (本稿11月18日分は趣味人倶楽部に掲載せず)