老師 姉妹都市を代表し地方行政府の高官を表敬訪問歓待さる!

[草の根外交] [撮影禁止] [可愛い生徒]

2014年10月11日 07時23分

10/11日
 昨日は金曜日 市の外事弁公室のトップの方への表敬訪問と相なった。

 流石500万都市の大市庁舎だけあって、我街横浜市のそれとは比べるべくも無い。余りの立派さに写真を撮ろうと思って訊いたら、案の定撮影禁止との事であった。

 約束時間の少し早めに伺がったら 先客が5人も列を成していた。暫し別室で待機しやっと順番が来てお会いできた。

  驚く無かれ妙齢のご婦人ではないか!日本も遅まきながら女性登用が叫ばれる時代になったが、中国では至極当然という事であった。

  しかもご挨拶して又々驚いた!流暢な日本語をお話になる、何でも行政留学とかで日本にもいたことがあるそうである。中国語の通訳を介した話はまどろっこしいが日本語ならお手のもの 初対面にして話が弾み、昼時になったので昼食にも誘われた。

 外事弁公室 表敬訪問         八大山人作品選

  5人程お供を連れて黒塗りの送迎車で昼食会場へ勇躍乗り込む。中国では直近お達しにより 役人は昼間の酒食接待は厳禁されているとの事、従って 彼等は飲まないが被接待者の私は解禁だそうで、お言葉に甘えて青島ビールを少々戴いた。

  トップの方の名刺にDirectorとあるから、恐らく我国の役所で言えば局長・部長級といったところだろうか?本来であれば一介の日本語教師に過ぎない私に会う筈ない処、地方行政府とはいえ政府高官が対応してくれたのは、姉妹都市提携先の友好協会派遣という肩書きの為せる所以であろう。

 明日から彼女は欧州の各都市を歴訪するとかで 多忙を極めている最中に、暇人の爺の接待とは実に恐れ入った次第である。

 中日関係の是非は兎も角草の根レベルであっても、両国友好の一助となっているこのプロジェクトを重く見ている証ではないか!と改めて感謝感激した次第・・・

 中華料理のもてなしを受け、帰り際に「八大山人作品選」なる荘重な画集まで頂き恐縮至極!なんでも地元出身明時代の高名な画人との事であった。

 再度立派な市庁舎まで帰ってきた、来訪時もそうであったが門は開放されてなく、厳しい越門検査が行われており我国の市民の為の役所というイメージは欠片も無い。

 写真の撮影禁止といい厳しいチェックといい、一体何の為なのだろう?平和呆けの爺にはとんと見当のつかない摩訶不思議な光景が其処にはあった。

 何はともあれ表敬訪問も無事終え、このところ風邪の為控えていた酒の所為で少しく酔いも感じたが、2時からの授業を待ってる可愛い生徒たちのために、一刻も早く帰らなきゃと心している爺でした。




老師 「日語角」初デビュー!!中国女子大生に囲まれ大歓待を受ける!

[中国の女子大生] [白酒] [大歓迎会]

2014年10月11日 21時35

10/11日土曜日
 待望の八一公園内「日語角」初見参! タクシーを飛ばし10時に公園入り口についたが、既に30人程の若者集団が屯していた。

 輪に近ずくとたぶん代表者から事前に、新任講師が来るとの説明があったのだろう、一斉に注目を浴び女子大生に周りをとり囲まれた。

日語角          歓迎会

 彼女らの話から推測するに、第二外国語として日本語を選択しているのでなく、日本の各学部に相当する中に日本語学部があるらしい。だから4年間日本語を専門に受講するので皆流暢に喋べれる訳だ。

 兎に角今日は国慶節休暇の振り替えで授業があるにも拘らず、さぼって「日語角」に来たくらいだから、何でも日本人から吸収してやろうという、貪欲さが目の輝きから見て取れる。

 爺は見てくれは悪いが歳を取ってるぶん、学生の質問には何でも答えられるし、多少膨らませて面白おかしく対応できるので、学校の授業に比し興味津々と云う風情であった。

 しかし 炎天下の中立ちっ放しの2時間は、多少腰に問題を抱える爺には極めてきつい!質問責めの集中砲火で風邪引きの身咽喉も悲鳴を上げだした!見かねた代表者から今から爺の歓迎会に移りますとの、掛け声を聞いて正直ほっとした。

 歓迎会は公園近くの中華料理店、いきなり「白酒」で乾杯!度数の強いパイチュウをグラスになみなみと注がれ、風邪の菌を殺すから効果覿面とか何とか囃し立てられ、渋々飲んだが意外といける。

 学生も混じって延々3時間は酒盛りが続いた、次々出てくる料理も殊の外旨い!中国人の優しさと代表者の仕切りの巧みさにも ”恐れ入谷の鬼子母神”と 合いの手を入れたいぐらい感動する爺であった。

 その後お開きかと思いやもう一軒行くという、今度は小奇麗な喫茶でのコーヒータイムですと!

 そこで又々延々2時間駄弁りやっと解放された時は5時を廻っていた、都合5時間の大歓迎会を心から感謝しタクシーで帰路につく・・・中国で願っても無い良いスタートが切れたと満足感に浸りながら長い一日を終える。




 老師 真剣に取り組む中国の子供達に、私達”暇潰し遊学”の轍を踏ませてはならない!

[海外長期滞在] [遊学] [轍]

2014年10月14日 18時47分

10/14日 星期二(中国では火曜日のことをいう)
 昨日までの夏の名残りか炎天晴下も一転す!一夜明けたら唐突に涼風が秋を連れて来た思い。

 半袖シャツ持参無く長袖での暑さに閉口していたが、一気に飛び越して何か羽織る物が無いと寒いくらいである。

 お陰で直りかけていた風邪も又ぶり返す!咳き込みながらの授業では子供達に移したら大変、とマスクをしながら気を付けているが不便この上なし・・・

 当初は勢い込んで乗り込んできただけに少人数の生徒にに止まる現状を、多少思惑外れの感無きにしも非ずであったが、月〜金曜日と寸断無く続くので事前準備等に追いまくられ、結構な負荷となっていて自分の甘さに苦笑しきり・・・

 横浜と瀬谷の日本語学校で7ヶ月近く実習訓練を積んでの來南と相成ったが、精々週2回のことでありそんなに大変と思わなかった、此方では少人数でも毎日なので予想外に重く伸し掛かる。

 でも生徒達は一生懸命外国語の習得に挑戦しており其の真剣さを見るにつけ、自分達(私と妻)の5年間に亘る海外での英語遊学のいい加減さが今更ながら悔やまれる。

 振返ればセブ・KL・ビクトリア・ホノルル・ホノルルと各々3ヶ月間コンドを借りての長期滞在、英語学校・移民学校へ夫婦相和し机を並べて勉強した積りだったが、所詮六十の手習いの域を出ず・・遊び明かして夜もすがら!行き着く先は共に挫折し枕を並べての討ち死にと相終わった。

 僅か3ヶ月とはいえ、役人の子弟で恵まれた生徒とはいえ、この子達の将来に係わる日本語学習なのだから、私達のような”暇潰し”の遊学の”轍”を踏ませてはならないと改めて心した次第。





  老師 ATMで現金引き出しできず!中国語表示で言語切り替えキーが
見当たらない!

[奢りの文化] [割り勘] [ATM]

2014年10月17日 02時50分

 一昨日は市役所職員の館長・副館長が昼食会を開催してくれた、姉妹都市提携先の派遣講師だからとて、下にも置かぬ持て成しを受けている。

 此方へ来てご馳走になりずくめで少々気が重い、偶には爺からと思っても受け取ってくれないので、館長のポケットに失礼を省みず代金を捩じ込んだ。

 処が地方都市でもといえば語弊があるが、日本並みの価格なので多少びっくりした、矢張り繁華街の一等地にあるレストランだけのことはある。

 会館周辺の昼食は300円でもお釣りが来るのに、そこでは10倍はしており文字通り”貧富の差”を実感した次第・・・

 (この国の最大の社会問題”貧富の差の拡大”此処の省の平均年収は13500元・邦貨換算230000円、農村対都市部4倍差、役人との差10倍差と資料にあった)

 引き続き昨日は 教え子の生徒から街でお食事をと誘われた! 孫世代18歳の少年が老師を夕食に・・なんて話聞いたことがない。
問い詰めたら母親から言いくるめられての言動らしい!無碍に断るのも大人気ないのでお受けする事にした。

 矢張り繁華街中央の程よい場所にある火鍋店へ案内された、若者ばかりではち切れそうな繁盛ぶり!カナダで食したが火鍋料理は素朴で安くてしかも旨い! 又支払いを先に越されたので、慌てて孫同然の少年のポケットに再び捩じ込んだ!

 因みに南昌ビールは生暖かく とてもじゃないが飲めた代物でなかった!係りを呼ぶが 冷えたものは当店にないときた・・周りの視線を察しそれ以上の要求はしなかったが・・・

 てな訳で手持ち不用意に急かされて、帰りにATMを探し当て現金引き出し操作をしようとしたが、何と英語表示無く全て中国語表示!此れでは操作の仕様が無い。

 爺は今まで ”欧州バックパックの旅18ヶ国50都市2ヶ月間” を筆頭に、セブ・KL・ビクトリア・ホノルル・米本土の長期滞在期間中、生活費は全てCity Bank Cardで現地通貨を引き出し賄って来た、此処では世界の常識が通用しないみたいである。

 欧州でもいろんな国を廻ったので言語切り替えキーを頼りに対応したが、中国語なので其のキーの在り処がわからないだけの問題で終わってほしいと・・・心から祈っている。




  老師 女学生を通し”中日友好の輪”広がる!

[市内公共汽車] [2階建て汽車] [中日友好の輪]

2014年10月18日 23時35分

10/18日星期六
 今日は八一公園内「日語角」の開催日!

 南昌市内を網の目のように走る、市内公共汽車(路線バス)に乗り目的地へ馳せ参じる。

 汽車は写真のようにデザインはまあ悪くない!しかしエンジンが非力な所為か加速が悪く、停車時などの振動が凄じいしおまけに空調は付いておらず、居住性はお世辞にも良いとはいえない。但し運賃は全区間一元均一で庶民の乗り物としては重宝されているみたい。

 2階建てバスは比較的少数派で、市内中心部にある八一広場などを通るが、この車両は空調車という事もあって運賃は2元均一!

 見た目はスマートだが非力な為轟音を立てて走る様はやはり中国のバスという印象は否めない。

 南昌市内では地下鉄の建設も進められており、2015年完成を目指し街中埃だらけだが建設ラッシュで大童 !

 そんな喧騒の中迷わず八一公園に辿り着いた!

 写真のけばけばしい山門風な入り口を通ると、園内ははや太極拳やダンスに興じる善男善女で大賑わい!


                   (写真集に拡大写真を掲載)


 まだ9:30前だというにもう「日語角」には日本語に飢えた女学生が待ち構えていた。

 相も変わらず取り囲まれて質問の嵐!彼女らにとり中日問題等天下の情勢は物の数に非ず、一番近い先進国への憧れ興味で 頭の中が一杯の如くか・・・

 2時間半の攻撃に耐えて息も絶え々、其のとき代表者の神の声!で救われた・・・

 その後三々五々食事に行ったが 我々は又々代表者を含めて飲み会組みに乱入!南昌の良く冷えたビールと驢馬と羊の肉料理がすきっ腹に応えました。

 明日は日曜日 先程学生からパーティのお誘いを戴いた!

 南昌人との交流が「日語角」を通してどんどん広がる思い!今の所老師の中日友好作戦は極めて順調に進んでおります・・・





  老師 中国式本格宴会に面食らう!

[冷えたビール] [論戦] [自己主張]

2014年10月20日 07時21分

10/19日星期日
 午後六時から「日語角」支援主要メンバーの会に招待さる。

 昨日お誘いを戴いたのは学生からと思ったが勘違い! 実は 江西省師範大学のT教授からだった。

 何だか会の趣旨も良く判らないまま出席の返事をしたら、日曜日女性の方が友好会館までお迎えに来てくれた・・地理不案内の老師を慮っての心温かいご配慮ではある。

 会場は八一広場近くの豪華な中華料理店!「日語角」のリーダーもお見えになっておられて、ご案内によると支援メンバーというか、30年前日本語を学んだ事により、ビジネス社会等で破天荒な成功を収めたお歴々の集いという事であった。

 地元大学教授3人・NTVの報道記者を交えて総勢11名 和やかに会は始まった。

 乾杯は定番の「白酒」50度数の強烈アルコールであるが、香りと咽喉越しが”えも言われぬ”蓋し日本では余り味わう事なき銘酒である。

 乾杯が滞こおり無く終わり次はビールという段になって一悶着!なにやら幹事役のRさんが中国語で係りの女性を怒鳴りつけだした。

 どうやら推測するに 冷えたビールじゃなきゃ駄目だと云ってるらしい!

 隣の教授が 中国では一般的にお腹に良くない冷えたものはご法度で、冷たいビールを所望するのは日本人ぐらいとの事、まさに処変われば・・・係りが3人ぐらい代わり最後に支配人が来て 他店から取り寄せで一件落着!やれやれ・・・

          
          
 途中省略・・・

 又もや大声で誰彼なしに罵りだした!隣の教授の通訳によると、安倍のお陰で自分達の会社のビジネスに多大な影響がでていると・・・ご立腹なご様子

 論戦に参画すると大火傷を食らうは必定と”知らぬ顔の半兵衛”を決め込む。

 兎に角 中国式宴会は喧々囂々騒しい事この上なし、特に成功者は自己主張の激しい人が多いと 寡黙な教授が呟いていた。

 ともあれ 唯一人の日本人の私を歓迎するとの意思表示は、充分伝わったので 丁重にお礼を申し上げ、記念撮影までして頂き 帰国までに再度会う約束の上お別れしてきた。

 ご丁寧に友好会館までタクシーで送っていただき、中日友好第二幕日曜日の宴会は・・・詳細支障あり記事にせずも 収穫多しで日も暮れた。